鹿児島でゴミ屋敷の片づけサービスを提供している整理のゴダイ松本と申します。
ゴミ屋敷を片づけるお手伝いをさせていただいていると、多くの方が長年ゴキブリやコバエなどの虫に悩まされてきた状況を目の当たりにしてきました。
今回はそんなお悩みを抱えている方に役立つ情報をお伝えしたいと思います。
それでは参りましょう!
根本的な駆除のために!知っておきたいゴミ屋敷に発生するゴキブリや虫の種類
私がゴミ屋敷の片づけをご依頼いただいた経験上、さまざまな状況を拝見してきました。
そんな中、虫が発生しているご家庭では、その駆除のためにあらゆる市販の殺虫剤が使用され、長い期間にわたり格闘されてきた様子がうかがえるものの、中々完全に駆除できていないケースがほとんどでした。
必要な対策は、発生している虫に合った駆除方法と発生を抑制することです。
たとえば、一口に「ゴキブリ」といっても、実はさまざまな種類のゴキブリがいます。
ゴミ屋敷ではゴキブリの中でもチャバネゴキブリが発生する、ケースが多いので、チャバネゴキブリに合った駆除方法で対処する、ということです。
その上で、発生を抑制するために虫の餌や住処、卵の産卵場所になる物を片づける必要があります。
この記事では、ゴミ屋敷によく発生する虫の種類と、その生態について簡単にお伝えします。
生態を知った上で、的確で根本的な対策をして不快な害虫を撲滅しましょう!
チャバネゴキブリ
日本には主に4種類のゴキブリが生息しています。同じゴキブリでもそれぞれの特徴が異なるので、対策も違ってきます。
その4種類とは
・飲食店などに多いチャバネゴキブリ。
・一般家庭でよく見られるクロゴキブリ。
・屋内性のゴキブリとしては最も大型のワモンゴキブリ。
・農家や木造の日本家屋に多く生息するヤマトゴキブリです。
その中でも、ゴミ屋敷で特に見かけることが多いのがチャバネゴキブリです。
チャバネゴキブリは台所や風呂場など、暗くて温かく湿気があるところを好みます。
そして、餌となる食べ物などの近くに潜んでいるのも特徴的です。
体は不潔で、さまざまな病原菌をつけています。
なので、チャバネゴキブリが食器の上などを歩くと菌で汚染されてしまい、食中毒の原因になったりします。
発生する理由
ゴミ屋敷にはチャバネゴキブリの餌になる食べ物や水分が散乱しているため、高い確率で発生します。
また、暗くて温かく、湿った場所が多い事もチャバネゴキブリが住処(すみか)にするために最適な環境が整っていることで、繁殖も盛んに行われることが多いです。
対策
まずは、食べ物や水分を片づけることから始めます。
そして、隠れる場所をなくすことも大事です。
片づけ後は、粘着シートやホウ酸団子などの毒餌で駆除する。駆除には効果が出るまでに少し時間が掛かるので、2週間から1ヶ月ほど配置しましょう。
コバエ
コバエと総称される虫の内、ゴミ屋敷で発生するのは主に目が赤いショウジョウバエとノミのように素早い動きのノミバエです。
どちらも食べ物やアルコールを好み、特に腐敗したものに強く惹かれる特性があります。
病原菌は媒介しないものの、見た目に不快で不衛生を招くため、食中毒などの原因になります。
㊤イラストと虫の名称のみ掲載
発生する理由
ゴミ屋敷では生ゴミがそのままにしてあったり、アルコールの缶を洗わずに置いてある場合によく見かけます。
かつて自炊していた方が認知症を患ってしまったケース。
精神的なストレスをアルコールで解消しようとするケースなど、やはり食べ物や飲み物に起因することがほとんどです。
対策
こちらもゴキブリの時と同様に、とにかくゴミを片づけることです。
食べ物さえなくなれば発生が止まり、徐々に減少していきます。
目が赤い「ショウジョウバエ」に関しては市販品の「コバエホイホイ(アース製薬)」で捕獲することができます。
発生を抑えなければ目の前から消えることはありません。
ノミバエに関してはコバエホイホイが効かないので、産卵場所になる食べ物を片づけるほかないです。
ねずみ
夜行性で警戒心がとても強い生き物です。
また雑食で、ゴキブリから石けんまでなんでも食べる上に、食欲旺盛。嗅覚が非常にすぐれていて、その嗅覚は犬と同等かそれ以上と言われています。
サルモネラ菌などのさまざまな病原菌を媒介します。
健康被害だけでなく、ネズミの固い歯で電気配線を家事されると、漏電による火災が発生することもあります。
悪臭や足音による不快感により、不眠に悩まされるケースもみられます。
発生する理由
ねずみの餌に食べ物や飲み物があるため。
また、ねずみは雑食でゴキブリまで餌にするので、ゴキブリが多いゴミ屋敷に発生することがあります。
対策
ネズミを減らすには、まずネズミが住みにくい環境をつくることが大切です。
そのためには、エサとなる食べ物を無くすことからはじめます。
そして、ネズミの巣を作らせないために、巣の材料になるティッシュペーパー、衣類、ビニール袋を部屋の中でしっかりと整頓して管理することが大切です。
長期間置きっ放しにしているダンボールや布団も巣の材料になるので、使わないようであれば撤去することをオススメします。
できるだけ速く解決するための対処方法
不快な害虫やネズミを見つけたら、できるだけ速く駆除して、もう二度と目の前に現れないようにしたいですよね。
ここまでお伝えしてきたように、チャバネゴキブリやショウジョウバエ、ノミバエ、そしてネズミはどれも食べ物があるから発生し、増えていきます。
なので、まずは食べ物を部屋の中から一掃することから始めるのがオススメです。
食べ物を一掃しないと解決しない!? これまでの事例に学ぶ駆除失敗事例
私たちが片づけ業者として、数多くのゴミ屋敷を片づけさせていただいた中で、私たちご依頼いただく前に、お客様自身で駆除を試みた事例をいくつも見てきました。
つまり、食べ物の片づけをする前に市販されているさまざまな殺虫剤やネズミ駆除剤で駆除を試みた事例です。
結果として、一部のゴキブリやコバエは駆除できたものの、多くの害虫は生き延びてほとんど効果がありませんでした。
なぜ上手く駆除できなかったのか、その理由をお伝えします。
くん煙剤
片づけをしない状態で、くん煙剤を使用した場合、害虫にとって多くのかくれ場所があるため、殺虫効果の有る煙からなんとか逃げることができます。
結果として、表面的には数匹の死骸が見られるものの、床に落ちているダンボールなどのゴミを少しめくると生きたままのゴキブリが・・・ といった状態になります。
くん煙剤の説明書には使用前に「部屋を閉めきり、戸棚、引出し、押し入れなど害虫のかくれ場所になるところを開放してください。」と書いてある通り、やはりまず隠れ場所をなくさないとこのタイプの殺虫剤も効果が薄いようです。
スプレータイプの殺虫剤も表面的な駆除しかできないという点では、ゴミ屋敷においては同様に効果的ではないといえます。
ポット型コバエ捕獲器
「コバエがホイホイ(アース製薬)」に代表される、ポット型のコバエ捕獲器を片づける前に使用した場合。
一定数の(赤い眼をした)ショウジョウバエは捕獲できるものの、その発生ペースが捕獲数を上回り、減少しないことがほとんどです。
また、眼が黒いノミバエにはポット型のコバエ捕獲器は効きません。
コバエの発生ペースがどのくらい速いかというと、ショウジョウバエは卵からたった1日で孵化し、産まれてから10日ほどで卵を産み始めます。
そのため、1年で30代近くの世代を重ねることができ、さらに1匹のメスが1日に80個もの卵を産みます。
このように非常に繁殖力が高いので、ゴミ屋敷においての根絶は、捕獲したり殺虫剤をまくよりも、発生を抑えるために食べ物を撤去する方が効果的といえます。
虫が発生する状況をそのままにしていたら
ゴミ屋敷になると、まず身体がかゆくなる自覚症状が多く見られます。
これはダニやアレルギー反応によるものです。
さらに、不衛生な環境により、食中毒を引き起こし腹痛が頻発します。
それだけでなく、長期間ゴミ屋敷で暮らしているとさまざまな病気にかかるかもしれません。
以下の表に、ゴキブリやネズミが引き起こす代表的な病気をまとめてみました。
また、不衛生な状況がさまざまな病気を招きます。
かのナイチンゲールが不衛生な状態から衛生状態に改善し保つことで病気を改善し予防したことはあまりにも有名です。
できるところから片づけましょう!
ゴミ屋敷では害虫との遭遇を減らすには、駆除するよりもゴミを片づける事が何よりの解決策です。
大量のゴミを一気に片づけることは難しいと思いますが、生ゴミや食べ物だけを片づけるだけでも効果的です。
ご自身で片づける事が難しい場合は、私たちのような片づけ業者を利用するのも一つの解決方法かと思います。
もし鹿児島でゴミ屋敷における害虫でお悩みの場合は私が運営する整理のゴダイでも解決に向けていくつかのご提案が出来ます。
片付け業者に頼んだ場合の一例として、具体的な料金を弊社ホームページに掲載しています。
また、鹿児島県外の方にとってもご自身で手に負えないときの費用の参考になると思いますので是非ご覧ください。
https://s-godai.net/gomi-yashiki/price/ (整理のゴダイ|ゴミ屋敷・汚部屋ページ|料金相場)