ずっと使っていないマニキュア、引き出しの中に眠っていませんか?

中身がまだ残っているマニキュアもあれば、カチカチに固まってキャップが開けられなくなったのもある・・・。
どう捨てたらいいんでしょうか?

マニキュアの捨て方は自治体によって分別方法が異なるんだ。
だから住んでいる自治体のルールを確認する必要がある。
これから説明していこう。
もう使わないなら、この機会に処分した方がすっきりするぞ!
というわけで今回の記事では、マニキュアの分別方法や残っている中身の処分方法、中身が固まっている場合の対処方法、マニキュアの取り扱い上の注意などをひととおり解説します。
この機会に使っていないマニキュアを処分して、家の中をスッキリさせましょう。
それでは参りましょう!
※このブログは、不用品回収・遺品整理の専門業者 “整理のゴダイ” が監修し、処分しづらい「ごみと資源の分け方・出し方」に関するノウハウをわかりやすく解説するサイトです。
プロならではの視点で、本当に使えるノウハウのみを取り上げています。
内容には細心の注意を払っていますが、もしお気づきの点などございましたら、ご遠慮なくお知らせください。
【目次】
1.マニキュアの分別方法の基本
人口50万人以上の全国の主要都市を中心に22の自治体におけるマニキュア瓶の捨て方を調べてみました!
結果は次のとおりです。
結論からいうとマニキュア瓶は、「燃えないごみ」に分別されることが一番多く、その次に多いのが「燃えるごみ(家庭ごみ)」での回収です。
ほとんどの自治体で「燃えないごみ」か「燃えるごみ(家庭ごみ)」で回収しているので、
お住まいの自治体のごみ出しカレンダーやHPを確認してみてください。

え!? 「燃えないごみ」か「燃えるごみ」に分かれるってすごく矛盾していませんか?

たしかにその通り。
なぜそうなるかというと、マニキュアの瓶はとても小さいから「燃えるごみ」として処分されても、焼却炉を詰まらせることなく処理できるんだ。
だから「燃えないごみ」と「燃えるごみ」のどちらに分別するかは自治体の判断にゆだねられている。極論を言ってしまえば「燃えないごみ」としてそのまま埋め立てられても「燃えるごみ」として一度焼却炉で焼かれてから埋め立てられても、大きな差はないんだ。

そうなんですね。
驚きました。
では、資源ゴミで回収してリサイクルされないのでしょうか?
瓶は、リサイクルができると考える方も多いかと思います。
結論をいうと、汚れている瓶は資源ゴミとして回収されても、最終的にリサイクルされません。
マニキュアの瓶は完全にきれいにするのが難しく、体積も小さいので、「燃えないごみ」や「燃えるごみ」で処分している自治体がほとんどのようです。
ちなみに、瓶などの資源ごみに分別する必要のある自治体は22自治体中4ありましたが、電話で問い合わせてみるとマニキュアの中身が瓶に残って固まっている場合は「燃えないごみ」で出しても大丈夫との回答が得られました。
念のため、お住まいの自治体のルールを確認してください。
お住いの自治体ルールはこちらの『ごみ出しカレンダーリンク集』から検索できます。
ちなみに、マニキュアのキャップは、「燃えるごみ」か「プラスチック」に分類されます。
ほとんどの自治体が「燃えるごみ」でした。
まとめると次のとおりです。
【自治体の捨て方ルール】
・マニキュア瓶→「燃えないごみ」or「燃えるごみ(家庭ごみ)」
・マニキュアキャップ→「燃えるごみ」or「プラスチック」
さて、捨て方のルールを確認したら、次からはマニキュアの中身をどのように処分したらよいかについて解説してまいりましょう。
一般的なマニキュア瓶の処分方法は瓶の中の状態によって処分の手順が変わります。
処分したいマニキュアの状態を確認したら、下の『マニキュア瓶の捨て方フローチャート』で適切な処分方法を調べましょう。
「燃えないごみ」「燃えるごみ」どちらに分別するにせよ、液体状のマニキュアの中身が残っている場合は、中身をティッシュペーパーに出すなどしてからごみ出しする必要があります。
2.マニキュアの中身を出す手順を、実際に行いながら解説。
2.ティッシュペーパー
3.ペットボトル(紙コップやプラスチックコーヒーカップなどでも代用可能)
今回ペットボトルの底だけを使用するので、カッターでペットボトルの底から5cmあたりを切りましょう。
ペットボトルの底を受け皿として使用します。
作業はベランダなどの風通しのよい場所で行いましょう。
マニキュアの臭いで気分が悪くなる場合もありますし、屋内で作業すると部屋に臭いが残ってしまうので、屋外で作業するのがベストです。
もしも屋内で作業する場合は、換気扇を回して風通しのよい場所で行いましょう。
【マニキュアの中身出し手順】
1.ペットボトルの底にティッシュペーパーを敷く。
2.ティッシュペーパーの上にマニキュアを出す。
3.屋外または窓の近くなどで乾燥させる。
4.乾燥した瓶は「燃えないごみ」へ。※自治体が指定する分別を確認しましょう。
5.瓶以外のものはそれぞれ指定された分別方法で処分。
1.ペットボトルの底にティッシュペーパーを敷く。
まずは、ペットボトルの底にティッシュペーパーを敷きます。
ポケットティッシュ5枚程度を敷けば液体を吸収するのには十分です。
2.ティッシュペーパーの上にマニキュアを出す。
つぎにティッシュペーパーの上に、マニキュアの中身を出します。
液状であれば逆さまにしたらトロトロと出てきます。
瓶に付いたマニキュアは完全に取り除く必要はありません。
マニキュアを水道でゆすぐなどすると、排水溝が詰まる原因になりますので注意してください。
マニキュアの中身が固まってきている場合は、中身が出にくいので綿棒を使い掻き出しましょう。
3.屋外または窓の近くなどで乾燥させる。
中身を出したマニキュアの瓶とマニキュア液がついているティッシュ、刷毛を乾燥させます。
マニキュア瓶やペットボトルは軽いので風で飛ばされる可能性があります。
なので、隅に寄せて重しを置く、または箱にまとめるなどして飛ばされないようにしましょう。
今回、ベランダで乾燥をさせたところ、天気が良い場合3日で乾燥しました。
天気が悪い場合は5日ほど乾燥するまでに時間がかかります。
なので、ごみ出し日に慌てないように早めに乾燥をさせておくと安心です。
瓶の中に残ったマニキュアを綿棒で拭き取ると瓶が乾くのが早くなりますので急いで捨てる必要がある場合は拭き取ることをおすすめします。
4.乾燥した瓶は「燃えないごみ」へ。※自治体が指定する分別を確認しましょう。
マニキュアの瓶は「燃えないごみ」に指定しいる自治体が多いです。
ですが、円グラフにあるように自治体によっては「燃えるごみ」や「びん」に分別している場合があるため必ず、お住まいの自治体の分別方法を確認してください。
自治体ルールはこちらの『ごみ出しカレンダーリンク集』から検索ができます。
5.瓶以外のものはそれぞれ指定された分別方法で処分。
・マニキュア液を出したティッシュペーパー・・・「燃えるごみ」
・ペットボトル・・・「資源ごみ」※マニキュアがついて汚れてしまった場合は「燃えるごみ」へ分別する自治体が多い。
・刷毛・・・「燃えるごみ」※自治体によっては処分方法が異なる。
基本的な処分方法は以上です。
続いて、多くの人がお悩みの「キャップが固まっている場合」や「中身が固まっている場合」の捨て方について解説しましょう。
マニキュアの瓶をきれいにするために、除光液などを入れて振るべきなのか?
マニキュアの中身を出すときに、綿棒で拭きとればいいとお伝えしました。
中には、「綿棒で拭きとった後にもまだ残っている、瓶に付着したマニキュアが気になる」という方もいらっしゃるかと思います。
除光液を入れて瓶を振るなどして、よりきれいに瓶に付着したマニキュアを落とす方法はあります。
しかしこの方法はおすすめしません。
なぜなら、マニキュア瓶はほとんどの自治体で「燃えないごみ」か「燃えるごみ(家庭ごみ)」として処理され、リサイクルされるわけではないので、きれいにする必要がないからです。
除光液は手に付くと肌荒れの原因にもなりますので、わざわざ使う必要はないかと思います。
3.「マニキュアのキャップが固まって開かない場合」と「中身が固まっている場合」の対処法
ケース1:キャップが固まって開かない
マニキュアのキャップが固まってしまい、開けられない時はどうしたらいいでしょうか?
キャップと瓶の間にマニキュアが付いて固まってしまっている場合が多いようです。
そのような場合、マニキュアのキャップを熱湯に3分程度浸けておくと、固まったマニキュアが溶けてキャップが回るようになります。
食器などは使わず、不要になった瓶や牛乳パックなどにお湯を入れて活用するとよいでしょう。
キャップが空いたら、先ほどお伝えした手順でマニキュアの中身を処分してからごみ出ししてください。
ケース2:中身が固まっている
中身が固まってしまっている場合は、そのまま「燃えないごみ」に出しても大丈夫な自治体がほとんどでした。
念のため、自治体ルールを確認してください。
しかし、マニキュアが完全に固まるのには、実はかなり長い時間がかかります。
試しに新品のマニキュアのキャップをあけて置いておいたところ、完全に固まるのに40日かかりました。
表面部分のマニキュアは3日くらいで固まってくるのですが、それが蓋になって内部のマニキュアが液体状に保たれています。
中身が固まっているように見える場合でも、一度瓶の中のマニキュアを綿棒で押してみると、表面の蓋になった部分を突き破った中にあるマニキュアは液体状であることが多いです。
一度綿棒で押して確認してみましょう。
まだマニキュアが液体状でしたら、最初にお伝えした手順に従い、綿棒できれいにマニキュアを出してから、分別して捨てましょう。
4.マニキュアの成分と取り扱い上の注意点

そういえばマニキュアって何でできているんでしょう?
気にしたことなかったな・・・。

普段少量使う場合にはさほど問題ないかもしれないが、取り扱いには注意が必要な成分が結構入っているんだ。
これから説明していこう。
【マニキュア液の成分】
・ニトロセルロース
・有機溶剤(トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、エタノールなど)
・その他(樹脂類や可塑剤(クエン酸エステル系、カンフルなど))
この成分の中で注意すべきは有機溶剤です。(有機溶剤とは他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称)
常温では液体ですが、揮発性が高いため蒸気となって呼吸を通して体内に吸収されやすく、油脂に融ける性質もあるので、皮膚からも吸収されます。
通常少量使用する場合はさほど問題になりませんが、人によっては頭が痛くなったり、のどに違和感を覚えたりします。
妊婦の方や乳幼児がいる方、化学物質に敏感な方は充分取り扱いに注意しましょう。
また、誤飲すると中毒を起こす危険性があるので、乳幼児の手の届かないところに保管してください。
このような成分でできているので、処分の際は今までお伝えしてきた通り、ビニール袋に敷いた新聞紙に中身を出して、ビニール袋をしっかり縛る方法がオススメです。
間違っても排水溝にそのままマニキュアを流したりしないよう気を付けてください。
さいごに
マニキュアの分別方法は自治体ごとにルールが違うので、判断がつかないことがありましたら、必ずお住まいの自治体に問い合わせてください。
瓶として資源ごみで回収している自治体は少ないので、瓶をきれいにする必要はほとんどないといっていいでしょう。
もし、ご自分で処理することが難しい場合は鹿児島県内であれば、弊社サービス「整理のゴダイ」の不用品回収をご利用いただく事も可能ですのでご相談ください。(ただし有料での引き取りになります)
ずっと使っていなかったマニキュアを処分すると、部屋も気持ちもすっきりすると思います!
この機会に片付けて、快適な生活を送ってくださいね。