ダンボール、家に溜まっていませんか?
最近では、amazonやZOZOTOWNなどの通販などを利用する機会が増え、ダンボールの処分に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ネットショッピングでたまったダンボールがこんなにたくさん。
うまく縛るのが難しくて捨づらくいのよね。
いったいどうすればいいのやら・・・
たしかにダンボールの縛り方は難しいと感じている人が多いな。
すぐに切れる紙ひもで縛らないといけない地域もある。
ただ、複雑な結び方を覚えなくても簡単に捨てる方法があるぞ。
本当ですか!?
わたし、いっつもユルユルにしかまとめることが出来なくて、なんか申し訳気ない気持ちで捨ててました。
さっそく簡単なまとめ方を教えてください!
よし、いいだろう。
ただ、その前にダンボールのごみ出しについていくつか注意点があるんだ。
その注意点を抑えたうえで、簡単なむすび方でまとる方法を紹介しよう!
というわけで、この記事ではダンボールの捨て方について説明します。
第1章では資源ごみで出せないダンボールの見分け方や保管方法、ひもで縛るときの注意点、4パターンの処分方法までひととおり解説します。
さらに第2章では、古紙回収業者の方に聞いたお話をもとに、ダンボールのリサイクルの流れについてお伝えしたいと思います。
捨て方を知りたい方は第1章だけ読めば大丈夫です。
ダンボールのリサイクル事情について知りたい方は、第1章~第2章まで読んでみてください。
それではまいりましょう。
※このブログは、片づけの専門業者“整理のゴダイ”が監修し、処分しづらい「ごみと資源の分け方・出し方」に関するノウハウをわかりやすく解説するサイトです。
プロならではの視点で、本当に使えるノウハウのみを取り上げています。
内容には細心の注意を払っていますが、もしお気づきの点などございましたら、ご遠慮なくお知らせください。
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【目次】
1.ダンボールは「資源ごみ」!基本的な捨て方
「リサイクルの優等生」と言われるダンボール。
ほぼ100%リサイクル可能な包装材で、何度でも再生できます。
このようにリサイクルしやすい素材なので、限られた資源を無駄なく再利用するために、自治体では「資源ごみ」に分類されています。
※自治体によっては「古紙」「紙類」という分別区分で呼ばれています。
まず、はじめにダンボールの特徴を確認しましょう。
一番特徴的なのはダンボールは断面が波状になっているということです。
接着剤が多く使われているため、紙として再生するには品質が低いので再びダンボールとして生まれ変わります。
このように断面を見ればダンボールかそうでないか見分けることができます。
ですがダンボールとは分別区分が異なるのに、混ぜてごみ出しされることが多いのものに「雑がみ」があります。
例えばお菓子の空き箱やティッシュペーパーの箱など。
これらはダンボールとは素材が異るためダンボールと一緒にリサイクルすることはできません。
ダンボールかどうか見分けるためには紙の断面を見てください。
上の写真からわかるように、
・ダンボールの断面は波状
・雑がみの断面は1枚の厚紙 ※強度を高くするため厚紙が2枚重なっている場合もあります。
というように断面を見れば区別ができます。
雑がみの場合は「雑がみ」に分別区分してリサイクルに出す必要があります。
捨てる前にまずチェック!資源ごみとしてリサイクルできるか見分ける3つのポイント
断面を見てダンボールと分別できてもリサイクルに出せない場合があります。
処分に出す前に、資源ごみとしてリサイクルできるダンボールか確認しましょう。
以下3つのポイントに注意してください。
リサイクルできないダンボールは、資源ごみではなく燃えるごみで出す必要があります。
【リサイクルできるダンボールか見分けるチェックリスト】
□ 2.臭いがついていないか
□ 3. 濡れてドロドロになっていないか
3つのポイントについて詳しく解説しますね。
1.食品や油などの汚れが付いていないか
汚れたダンボールは再利用できません。
例えば油汚れを防ぐために油の容器の下に敷いていたダンボールや宅配ピザが入ったダンボール容器など。
油染みや食品などが付着したものは、ダンボールを再生する過程でも汚れを落とし切れないからです。
2.臭いがついていないか
臭いがついたダンボールはリサイクルできません。
例えば、石鹸や洗剤の臭いが付いてしまったダンボール。
臭いが強いと再生しても新しいダンボールに臭いが残ってしまうためリサイクルできません。
汚れていなくても臭いが付いてしまったらリサイクルできないので気を付けましょう。
3.濡れてドロドロになっていないか
雨や水で濡れてドロドロになったダンボールはリサイクルできません。
多少濡れた程度なら問題ありませんが、紙の繊維がドロドロになるまで水に濡れたダンボールはリサイクルできません。
ダンボールは繊維が絡まることで強度が高くなるため繊維がドロドロになると質の良いダンボールへ再生できないからです。
雨の日のごみ出しについては記事中の自治体を利用したごみの出し方のところに記載されているコラム「雨の日のごみ出し」で後述します。
上で紹介した3つダンボールに該当する場合はリサイクルができないので燃えるごみへの分別となります。
自治体指定のごみ袋に入れてごみ出ししましょう。
※自治体よってはルールが異なる場合がありますので、詳しくは自治体ルールを確認してください。
さて、リサイクルできるダンボールと分かったら、回収しやすいようにまとめましょう。
ごみ出し日までのダンボールの収納方法
つぎのダンボール回収日まで日にちが空く場合どこに保管しておこうか悩みますよね。
部屋の空きスペースや処分したいダンボールの量によって保管方法は変わってくるはずです。
そこで、今回は家庭にあるものや便利グッズを利用した方法など、5つの保管方法を実際に試してみました。
【検証した5つの保管方法】
・箱状のダンボールに入れる
・ダンボールストッカー
・45リットルのごみ袋
・壁とタンスの隙間などの隙間を利用
おおよそ100サイズ(長さ+幅+深さ=約100cm)前後のダンボールを使用し、それぞれの保管方法の最大保管枚数や保管からごみ出しするまでの過程でかかる手間や費用などについて検証しました。
検証結果からどの方法が効率よく保管できるかをまとめたものが下の表になります。
■ダンボールの保管方法5パターンの検証結果
それぞれの保管方法の検証結果について詳しく説明していきますね。
・90リットルのごみ袋に保管
90リットルのごみ袋を利用した保管方法。
最大保管枚数:25枚
保管時の床面積:縦55㎝×横45cm ※A4用紙約6枚分
費用:3.0 538円 ※2019年3月現在
ストックのしやすさ:4.0
掃除のしやすさ:4.0
たくさん収納ができて移動が便利な保管方法
袋の口が広いため袋に引っかかることなくダンボールを収納できます。
また、袋だとバラバラになる心配がありません。
床掃除の移動の際も袋ごと移動できるので便利です。
ですが袋が薄いと破けてしまう可能性がありますので厚さ0.04mm以上の袋がオススメです。
ホームセンターなどで500円(10枚入)前後で購入ができます。
「ゴミ袋 90リットル 10枚入(厚さ0.04mm)」をAmazonで詳しく見る
・ダンボールの中に畳んだダンボールを保管
箱状のダンボールの中に折りたたんだダンボールを立てて収納する方法。
最大保管枚数:16枚
保管時の床面積:縦48㎝×横37cm ※A4用紙約4枚分
費用:5.0 0円
ストックのしやすさ:4.0
掃除のしやすさ:3.0
捨てる箱を活用するから費用はゼロ でも詰めすぎると重たくて移動しにくい
箱状にするダンボールは処分するダンボールを活用できるので費用がかかりません。
また、箱のサイズは自分の部屋の空きスペースに合ったものを選べばそれほど邪魔にならずに済みます。
ストックのしやすさについては、箱の中にダンボールを立てていくだけなので収納しやすかったです。
ですが詰め込みすぎると移動させるときに重たくて持ち上げるのが大変なので注意しましょう。
・ダンボールストッカーに保管
ダンボールをストックするための道具を利用した保管方法。
最大保管枚数:10枚
保管時の床面積:縦60㎝×横30cm ※A4用紙約3枚分
費用:2.0 4,104円 ※2019年3月現在
ストックのしやすさ:5.0
掃除のしやすさ:5.0
購入費用がかかるけどスタイリッシュに保管できて掃除も楽ちん
実際に収納してみて一番便利だったのはダンボールストッカーを利用した方法です。
キャスターが付いているので床掃除のときの移動が楽です。
さらに、収納部分の底が少し浮いているためダンボールをストッカーに立てたままひもで縛ることができるのでとても便利。
ですが、ストッカーの金額が約4,200円(2019年3月現在)と割高なことと収納枚数が10枚ほどで少ないのが欠点です。
今回紹介したのはAmazonの評価が高かったダンボールストッカーになります。
「ダンボールストッカー」をAmazonで詳しく見る
こちらの商品以外にもダンボールを収納する商品はありますので機能や金額を比較してみると良いと思います。
・45リットルのごみ袋に保管
45リットルのごみ袋を使った保管方法。
最大保管枚数:12枚
保管時の床面積:縦50㎝×横25cm ※A4用紙約2枚分
費用:4.0 210円※自治体ごみ袋を利用
ストックのしやすさ:3.0
掃除のしやすさ:4.0
小さいサイズのダンボールなら十分収納が可能
自宅にあるものを活用して収納できないかと考える方も多いと思います。
市区町村の指定ごみ袋なら常備している場合が多いと考え、指定ごみ袋に多い45リットルサイズの袋を使った保管方法を検証しました。
実際に収納したところ大きいサイズのダンボールを入れるときは袋に引っかかり入れにくかったです。
ですが、小さいサイズのダンボールなら十分に収納ができました。
また掃除のしやすさは90リットルのごみ袋同様袋ごと移動ができるので便利です。
・「壁とタンスの隙間」などに保管
壁とダンスの隙間やベッド下の隙間など隙間を利用した保管方法。
最大保管枚数:10枚
保管時の床面積:縦60㎝×横20cm ※A4用紙約2枚分
費用:5.0 0円
ストックのしやすさ:4.0
掃除のしやすさ:2.0
捨てたい枚数が3、4枚なら隙間収納が簡単
数枚のダンボールであればこの方法で保管している方が多いのではないでしょうか。
部屋のデッドスペースを活用した方法なので数枚であれば邪魔になりません。
ですが、ホコリが溜まりやすい場所に保管することになるのでこまめな掃除が必要。
掃除のときはバラバラのダンボールを出し入れする必要があるため少し面倒だと感じました。
なのでホコリが溜まる前に少量ずつ処分することができる場合に適した方法だと思います。
通販の利用が多くてダンボールがすぐに溜まってしまう人や自治体の毎月のダンボール回収日が少ない人はダンボールが溜まりやすいと思います。
ダンボールがたまってから捨てたい人には90リットルの袋を利用した保管がおすすめです。
90リットルの袋であれば大きなダンボールも収納ができます。
また保管している間に動かしたいときは袋ごと一気に移動ができるので掃除も楽です。
自治体の回収日が頻繁にある地域の方はダンボールがたまる前にこまめに捨てることができますよね。
その場合10枚前後保管できれば十分なのでダンボールストッカーを利用した方法で十分だと感じました。
ぜひご自宅にあるダンボールの量と比較してどの方法が保管しやすいか参考にしてみてください。
ダンボールの縛り方
ダンボールが溜まってきたらまとめて処分する必要がありますよね。
ここからはひもでまとめる前の注意点とダンボールの縛り方を紹介します。
ごみ出し時に知っておくべき、ひもでまとめる前の注意点
ダンボールをごみ出しする際には、ひもで結んで捨てる必要があります。
例:新宿区 ダンボールの出し方
ひもを使いまとめる理由としては、
・畳んでひもでしばることで体積を小さくするため
・まとめることで効率よく収集できるようにするため
などがあります。
ダンボールを縛る前に以下の点をチェックしましょう。
【捨てる前に取り除く必要があるものチェックリスト】
上の写真にあるものがついていたら、外してからまとめましょう。
特に宅配便に使われている複写式の伝票は必ず外しましょう。
外さないと行けない理由、実は複写伝票はインクのかたまりだからです。
リサイクルの再生過程でキレイな状態の他のダンボールまで汚してしまう可能性があります。
また、ビニールや過度に貼られた粘着テープは、ダンボールをリサイクルする過程で邪魔になります。
さらに、ダンボールはダンボールだけでまとめる必要があります。
リサイクルのプロセスが違うため、第1章の「ダンボールの見分け方」でお話ししたダンボールと間違えやすい空き箱(雑がみ)や雑誌、新聞、牛乳パックなどほかの紙類と一緒にしないでください。
ダンボールの縛り方
ダンボールだけをまとめたら早速ひもで縛りましょう。
ダンボールをまとめるひもは、紙ひもを使うのがおすすめです。
なぜなら、ビニールひもなどの異素材でまとめてしまうと、後で分別の手間がかかるからです。
自治体によっては指定のひもがあるので、自治体ルールを確認してダンボールをひもでまとめましょう。
今回紹介する結び方は靴ひもが結べる方なら誰でもできる簡単な結び方です。
あとは捨てるだけなのでダンボールが崩れなければ良いだけ。
なのでむずかしい結び方でぎっちりまとめる必要はありません。
今回オススメの結び方と一般的な十字を作る結び方を比較しました。
・ダンボールで受け皿を作ることによりダンボールがこぼれ落ちにくい
・持ち手を引き上げることによりひもが内向きに引っ張られほどけにくい
・持ち手のひもを二重にすることで手が痛くない
・小さなダンボールが底から落ちる可能性がある
・持ち上げると紐の位置が安定しないためグラグラ動いてほどけやすい
・持ち手のひもが1本なので手が痛い
ダンボールの縛り方の手順を紹介
ここから紹介するまとめ方は先程もお伝えしたように、靴ひもを結べる方なら誰でも結ぶことができる簡単な方法です。
また持ち手を作ることでひもがズレてダンボールが崩れるの防ぎます。
それではまとめ方の手順をご紹介しますね。
まずは必要な道具とひもで結ぶときのポイントについて確認しましょう。
【準備する道具】
・紙ひも
・はさみ
結ぶときのポイント
【ポイント1:結び目を作る場所】
ひもの結び目は必ずダンボールの端で作ってください。
ダンボールの中央で結ぶよりもサイドで端で結ぶ方がひものたるみを抑えられます。
【ポイント2:結び方】
今回オススメするダンボールのまとめかたを作るには、いわゆる『真結び』でひもを結べばOKです!
上の写真のようにリボン結びのリボンの輪っかをを作る前まで結びましょう。
1度結んだら続けてもう1度同じように結びます。
2重で結ぶことにより真結びまたは縦結びの状態になります。
十字に結ぶ方法だと、緩みがないようにしっかり結ばなければバラけてしまいます。
(紙ひもだと強いテンションをかけるとすぐに切れてしましますよね・・・)
いっぽう、オススメの結び方なら多少緩いぐらいではバラけることなくまとめることができることもオススメできるポイントです。
ここからは詳しい手順を説明していきます。
1. ダンボールをまとめる
大きいダンボールを受け皿となるように折ります。
その折り目にダンボールを挟みます。
受け皿を作ることで小さなダンボールが落ちるのを防げます。
2. ダンボールの縦方向を2本の紐で縛る
ダンボールの縦方向を2ヶ所縛ります。
必ずダンボールの端で結び目を作ってください。(2カ所とも真結びでむすぶ)
3.持ち手を作る
縦方向にかけた2本のひもに1本ひもを通し、持ち手を作る。(ここも真結びです)
この位置で持ち手を作ることで持ち運びが便利になるだけでなく、持ち上げることにより紐が外サイドにずれるのを防ぎます。
ダンボールのごみ出し方法(回収拠点)4パターン
ダンボールを捨てる場合、自治体のごみステーションに出すのが基本ですが、それ以外にも持ち込みを受け付けている場所があります。
考えられるごみだし方法を4パターンまとめました。
24時間回収しているところもあるので、引っ越しなどで出たダンボールを一気に片付けたいときは便利です。
以下、おすすめ順に並べてあります。
■ダンボールのごみ出し方法4パターンの総合評価
総合評価:4.5(価格:5.0 手間:4.0)
費用がかからず一番簡単な方法です。ただし、大量にダンボールを処分したい場合はごみステーションを利用する他の住人の方への配慮が必要です。自治体のホームページでダンボールの回収日と回収場所を確認しましょう。
総合評価:4.0(価格:5.0 手間:3.0)
自分の都合が良い日時にダンボールを捨てに行くことができます。ただし郊外に設置されている場合が多いため、車などダンボールを運ぶための移動手段が必要になります。
総合評価:4.0(価格:5.0 手間:3.0)
基本的に無料で引き受けてくれます。自分で営業所へ持ち込む必要があるため営業所が自宅近くにない場合は、ダンボールを運ぶための移動手段が必要になります。古紙回収業者は回収のみ行い、持ち込みを受け入れていない場合がありますので利用する前に業者へ確認しましょう。
総合評価:4.0(価格:5.0 手間:3.0)
基本的に無料で引き受けてくれます。自分で回収施設への持ち込む必要があるため回収施設が自宅近くにない場合は、ダンボールを運ぶための移動手段が必要になります。持ち込む前に利用方法について回収施設へ電話またホームページで確認しましょう。
それではそれぞれについて詳しく解説しましょう。
【ダンボールのごみ出し方法】
1. 自治体のごみステーションに出す
自宅の近くのごみステーションに出すだけなので簡単です。
※自治体によっては資源物の回収場所が普段ごみ出しをしているのごみステーションと異なる場合があります。
特に、車で搬出しづらい都心部の方はごみステーションに出すのが一番です。
自治体によっては「資源」ではなく、「古紙」、「紙類」などという呼び方で区分されている場合もあります。
また、少数ですが「ダンボール」という名称で分けているところもあります。
まずは、お住いの自治体の情報を確認しましょう。
また、回収頻度も自治体により異なります。
人口が50万人以上の全国の主要都市、ごみ出しに特徴がある市町村など、32の自治体のルールを調べました。
最も多かった回収頻度は週に1回、つぎに月2回です。
その他の28%は不定期または回収拠点を設けて回収を行っている自治体になります。
例えば子供会や地域のごみ回収活動などを利用して回収をする場合や回収拠点が設けられていて指定時間ならいつでも持ち込み可能な場合などです。
お住まいの自治体のホームページで回収日を確認し、こまめに出しましょう。
【お住いの自治体の分別区分の確認方法】
・市区町村のホームページ検索
・市区町村に直接電話で問い合わせ
パソコンやスマホから検索する方が多いと思います。
その場合、こちらの『ごみ出しカレンダーリンク集』から各自治体ホームページに掲載されているごみ関連ページを検索することができます。
該当する都道府県を開くと各市区町村のごみ出し関連ページを閲覧できます。
ぜひ参考にしてください。
コラム 雨の日のごみ出し
「濡れたダンボールはリサイクルできないと聞いたけどごみステーションに出していいのかな・・・」
そんな疑問が出てきますよね。
多少の雨で濡れる程度なら、リサイクルする過程で品質に影響は出ないのでごみ出しして大丈夫です。
ですが、ダンボールがドロドロになるほどザーザー降りの雨の日はできるだけ次の回収日に出すようにしましょう。
なぜなら、リサイクルできなくなるだけでなくダンボールの繊維が溶け出してごみステーションまで汚れてしまうからです。
それならビニール袋に入れて出せばいいと考える方もいるかも知れません。
ですが、ダンボールとビニールは素材が異なり一緒にリサイクルに出せないため回収後に手作業で分別しないといけません。
さらにビニール袋をゴミとして処分する手間も増えます。
(ダンボールを集める古紙回収業者とビニール袋を処理する処理棟はたいていの場合、離れた場所にあります)
なので、回収後の処理で負担が増える「ビニール袋に入れた出し方」はあまりオススメできません。
雨の日の出し方については自治体により異なる場合がありますので自治体ホームページを確認してからごみ出しをしましょう。
【ダンボールのごみ出し方法】
2. リサイクルボックスを利用する
リサイクルボックスは、郊外の広い敷地やスーパーの前などに設置されています。
このような回収ボックスの多くは古紙回収業者により運営されています。
リサイクルボックスは24時間365日利用が可能なところがほとんどなので、近くにある場合はとても便利です。
処分方法はボックスの中にダンボールを入れるだけです。
紙ひもで縛っても、縛らなくてもどちらでも大丈夫です。
またスーパーの前にあるリサイクルボックスの場合、決められた回収量ごとにポイントが付与さて併設店舗でお買い物券と交換できるサービスを実施しているところもあります。
ただし、リサイクルボックスは車で持ち込みしやすい郊外を中心に設置されているので、都心部の方には利用しづらいサービスかもしれません。
ダンボールを取り扱っている古紙回収ボックスは古紙回収業者やスーパーなどの企業が設置しています。
3つの例を紹介します。
回収ボックス | 設置地域 | 設置場所 |
---|---|---|
エコぽすと | 本州・九州に展開 | 交通のアクセスが優れた広場に設置 |
コシクー | 関西地方に展開 | 郊外やコーナンPROなどの店舗に設置 |
エコステ | 中国・四国地方や九州地方に展開 | ゆめタウンなどの店舗に併設 |
紹介した3例以外にも古紙回収ボックスを設置する古紙回収業者が増えています。
つぎにリサイクルボックスの設置場所の探し方を紹介しますので参考にしてみてください。
【リサイクルボックスの設置場所の探し方】
GoogleやYahoo!からお住いの地域に古紙回収ボックスが設置されているかどうか調べることができます。
『お住いの都道府県(市区町村) 古紙回収ボックス ダンボール』と検索すると古紙回収ボックスの設置場所を確認できます。
古紙回収ボックスにはダンボールを受け入れていないボックスがありますので持ち込む前にホームページまたはリサイクルボックスを設置している会社へ直接電話で確認をしましょう。
【ダンボールのごみ出し方法】
3.古紙回収業者へ直接持ち込む
ほとんどの地域で、無料で引き取ってもらえます。
また持ち込む際に営業所への連絡が必要な場合や、営業所内の回収ボックスに自由に入れられる場合などルールが異なることがあります。
利用する際の注意点をまとめました。
【市区町村ホームページ上で案内している古紙回収業者を利用する場合】
民間が運営する古紙回収業者の場合は無料回収または買取りをしてくれる場合もあります。
ですが、すべての古紙回収業者がダンボールの持ち込みを受け入れているわけではありません。
※回収車による現場への回収のみの場合もありますので、利用する前に持ち込みができるかどうか電話で確認をしましょう。
【ダンボールのごみ出し方法】
4. 行政が運営する資源物回収施設へ直接持ち込む
基本的にどの地域でも無料で引き取ってもらえます。
また持ち込む際に回収施設への連絡が必要な場合や、施設内の回収ボックスに自由に入れられる場合などルールが異なることがあります。
回収施設を利用する際の注意点をまとめました。
【行政が運営する資源物回収施設を利用する場合】
お住いの市区町村ホームページから資源物回収施設の有無を調べましょう。
可燃ごみや粗大ごみを受け入れているごみ処理施設とは別に資源物を受け入れるリサイクルセンターを設けている場合があります。
その場合、ダンボールは資源物になるためリサイクルセンターへの持ち込みとなります。
※地域によっては受け入れていないことがありますので利用の際は回収施設へ電話で確認してから持ち込みましょう。
ダンボール、ついつい溜まりがちですよね。
まとめて処分しようと、物置の奥に置いたままずっと忘れていた…!なんてこともあるのではないでしょうか?基本的にダンボールはため込まずこまめに処分することをおすすめします。
なぜかというと、ダンボールは湿気を吸収しやすく保温性が高いため、カビや虫にとって快適な環境だからです。
ずっと放置したままだとカビや虫のすみかになりかねません。これは、20年ほど動かしていない階段下収納から発見されたダンボールです。
カビだらけですよね・・・。
こちらは極端な例ですが、普段使わない収納スペースに入れっぱなしにして忘れてしまうことはありそうです。
カビが発生すると、住まいにも、暮らす人の健康にも悪影響です。
保管場所を決めて、ごみ出しの日は忘れずダンボールを出すようにしましょう。
2.ダンボールのリサイクル事情
第1章ではダンボールの捨て方について解説しました。
リサイクル可能なダンボールかチェックして回収先に出すだけです。
チェック項目について細かく指定しましたが、その理由はリサイクルされる過程で重要になってきます。
どうして選別しないといけないか、これからお伝えするリサイクルのプロセスを知っていただければ納得いただけるかと思います。
リサイクルの流れ
まずはダンボールがリサイクルされるまでの大まかな流れを紹介しましょう。
このように大きく分けると4つの工程を経て、古いダンボールは新しいダンボールに生まれ変わります。
私たち消費者が資源物にしっかりと分別することがダンボールを再生するための第一歩につながります。
資源ごみとして分別したダンボールはその後古紙回収業者によって回収されます。
古紙回収業者の現状
ダンボールのリサイクルの過程で、私たち一般家庭の分別の仕方と直接関わるのが古紙回収業者です。
ダンボールを適切に分別しないといけない理由を知るために、実際に古紙回収工場を訪問してリサイクルの様子を見学させていただきました。
回収工場に着いて真っ先に目に入ったのが大きなベルトコンベア。
大量の古紙が流されているのがわかりますよね。
※この日は雑誌類の選別が行われていました。
回収してきたものをそのまま流すのか尋ねると、その前に選別用のベルトコンベア上で異物を取り除く作業が必要なことを教えてくださいました。
選別は手作業。
これだけの量の古紙を目で見ながら手で選別しなければいけません。
実際に取り除かれていたものの中に以下のものがありました。
【ダンボールと一緒に混入しやすい異物】
・ビニール袋
・ビニールひも
・リサイクルの過程が異なる紙
これらのものはダンボールや雑誌などの古紙とは素材が異なるため一緒にリサイクルすることはできません。
でも実はこれらの異物よりのもっと選別が困難なものがあるそうです。
それは臭いのついたダンボール。
臭いは目で見えないため臭いの元となるダンボールを探すのはとても大変。
どこから臭いがしているのか人の鼻で探していくしかありません。
また時間が経つに連れ周りのダンボールにまで臭いがうつってしまい、周辺にあったダンボールまでが再生できなくなることもあるそうです。
臭いが付きやすいものの例が以下になります。
【ダンボールに入れると臭いが付きやすいもの】
・柔軟剤
・線香
・魚粉
柔軟剤や線香などのように容器や箱に入っているものでも梱包していたダンボールに臭いがつくことがあります。
このように臭いが強いものをいれていたダンボールは再生過程でも臭いが取れずリサイクルができません。
きれいな質のいいダンボールを再生するためには古紙回収工場で行う選別がとても重要です。
ベルトコンベア上でふさわしくないダンボールを取り除いてくれますが、各家庭でも分別を徹底することでよりスムーズな運用ができるはずです。
今までよく知らなかったダンボールのリサイクル、その流れの一部はこんな風になっているのです。
このようにプロセスを少しでも知っていただければ、どうして細かく分けなくてはいけないか納得いただけるのではないでしょうか?
もちろん、古紙回収業者でも分別をしてくれますが、あまりにも一般家庭での分別ができていないとかなりの手間がかかってしまいます。
古紙回収業者もひとつの営利企業として運営している以上、採算が合わない状態か続いてしまうと分別が行き届いていない地域や回収場所は引き受けないということが将来的にはあり得るかもしれません。
通販利用者の増加に伴いダンボールの需要が伸びる中、私たちがダンボールを使用する頻度はますます増えるでしょう。
リサイクルの壁を高くしないために、私たち一人ひとりが正しい分別を心掛けたいですね。
なにも難しいことはありません。
「このダンボールがまた新しいダンボールに生まれ変わるんだ」と考えれば、食品や臭いのついたもの、異物の混入したものはリサイクルできないとよくわかるかと思います。
さいごに
部屋にたまってしまったダンボール、捨てられそうですか?
もし、ご自分で処理することが難しい場合は鹿児島県内であれば、弊社サービス「整理のゴダイ」の不用品回収をご利用いただく事も可能ですのでご相談ください。(ただし有料での引き取りになります)
この記事をきっかけに、正しい分別方法で気持ちよくダンボールを処分できる方が増えるとうれしいです。
繰り返しになりますが、ダンボールはこまめにごみ出しして、ため込まないようにしましょう!
[…] なまとめ方がわかりやすく紹介されてます)https://s-godai.net/content/2019/02/04/cardboard/ […]