大掃除をしたら使い捨てライターが30本も出てきた!
そんな経験はありませんか?
バッグ、服のポケット、車、引き出し、テレビ横・・・。
いろんなとこにライターがある!
片付けなきゃとは思っていたんですけど、まだ中身が残っているし、捨て方がよくわからなくて・・・。
まあ、確かに小さくてどこに置いたか忘れやすいからな・・・。
捨て方は、結構簡単だぞ!
・・・というわけで今回は、使い捨てライターの処分方法を紹介します。
「中身の処分方法」がわからないと悩む方も多いようですが、やり方さえわかれば実は簡単です!
処分に必要な道具や、具体的な手順、危険な処分方法とその理由まで、ひとつひとつ丁寧に解説します。
また、ライター取り扱い上の注意や、自分で処分できない場合の対処方法なども調べてみました。
「禁煙してライターを処分したい人」
「家に溜まりすぎたライターを片付けたい人」
ぜひ参考にしていただければと思います。
それでは参りましょう!
※このブログは、片づけの専門業者“整理のゴダイ”が監修し、処分しづらい「ごみと資源の分け方・出し方」に関するノウハウをわかりやすく解説するサイトです。
プロならではの視点で、本当に使えるノウハウのみを取り上げています。
内容には細心の注意を払っていますが、もしお気づきの点などございましたら、ご遠慮なくお知らせください。
■ 目次
1.ライターの捨て方ルール
ライターの捨て方は下記のとおりの手順で行います。
ライターの捨て方
- 中身を使い切る(ガス抜きをする)
- 水に浸す(自治体による。やっておいた方がより安心)
- 自治体ルールに従ってごみ出し
まず何より、中身を使い切ることが基本です。
ライターの中身は液化石油ガスなので、そのままごみ出しすると、引火・爆発の危険性があります。
これは全国どの自治体でも同じルールです。
次に、ライターの中身を使い切った後もごく微量のガスが残っていることがあるので、水に浸すことで発火を防ぎます。
基本的に、ライターの中身をきちんと出し切れば、発火の危険性はほとんどなくなるので、水に浸すことを推奨している自治体は少ないですが、やっておくとより安心でしょう。
そして最後に、自治体ルールに従ってごみ出しをします。
・分解した後、分類してごみ出しするのか
・ゴミ袋は他のものと分けるのか
などが、各自治体によって細かく変わってきます。
順を追って説明していきますね!
まずは中身を使い切る方法(ガス抜き方法)について説明しましょう。
2.ライターの中身出しに必要な道具と手順をご紹介
必要な道具
ライターのガス抜きに必要なのは、ガムテープだけです!
ガス抜きの手順
ガス抜きの手順は以下のとおりです。
ガス抜きの手順
1. ライターのレバーを押し下げて、着火した場合はすぐに吹き消す
2. ガムテープなどで、押し下げたままのレバーを固定する
3. ガスが噴出しているか確認する
4. そのまま火の気のない風通しの良い場所に半日~1日置く
5. 念のため、着火操作をしてみて、火が付かなければガス抜き完了
では、実際にやってみながらご説明しましょう!
まず、ライターのガス抜きをする場所は、周囲に火の気がない屋外で行いましょう。
私は自宅のベランダでガス抜きをしました。
1. ライターのレバーを押し下げます。
着火した場合はすぐに吹き消す。
2. ガムテープなどで、押し下げたままレバーを固定する。(※セロテープ、輪ゴムなどでも固定できますが、ガムテープが一番使いやすかったのでおすすめです。)
あらかじめ、ライターのレバー部分にガムテープを貼っておいてから、レバーを下げるとやりやすいですよ。
3. 「シューという音が聞こえれば、ガスが噴出している」と日本喫煙具協会のサイトには手順説明がありましたが、私がやってみたところほとんど音を聞き取れませんでした。
ですが、一度ライターを着火してから吹き消している場合には、きちんとガスが抜けているはずです。
ガスが抜けていかない場合は炎調整レバーをプラス方向に動かしましょう。
4. この状態のままで、火の気のない風通しのよい屋外に半日から一日置きます。
実際にガスが抜けるまでにかかる時間は、新品のまだ中身が全部入っている使い捨てライターで試したところ、35分でした。
5. 念のため着火操作をして火がつかなければガス抜き完了です。
容器が半透明のライターなら、見た目で中身が入っていないのを確認できますね。
ここまでが、ライターの中身出し(ガス抜き)の手順です。
あれ!意外と簡単ですね。
もっと複雑だと思っていました!
ライターの捨て方は、自治体ごとに分別方法が違うから、ややこしいと感じる人が多いのかもな。
でも、住んでいる地域の方法をきちんと確認すれば、難しいことはないぞ。
次の章で詳しく解説していこう!
3.自治体ルールに従って分別&ごみ出し
最初にお伝えしたようにライターの中身を出し切るのは全国共通ルールですが、その後の手順は自治体によって少しずつ変わってきます。
そのままごみ出しできる自治体がほとんどですが、場合によっては、
・ライターを水に浸す
・ライターを金属部分とプラスチック部分に分解して、分別してごみ出し
などのルールがある自治体もあります。
参考までに、全国にある33自治体のライターの捨て方ルールを調べてみました。
「分別の種類」「分解の必要性」「水に浸すかどうか」の3つのポイントについて結果は下記のとおりです。
参考までに、ひとつひとつ解説してまいります!
ライターを水に浸す
ライターの中身を使い切った後もごく微量のガスが残っていることがあります。
水に浸すことで発火を防ぎます。
水に浸すと事故の可能性をより低くできるので、推奨している自治体があるようですね。
ライターを分解する
使い捨てライターは、プラスチック部分と金属部分がありますよね。
自治体によっては、これを分解して、金属部分とプラスチック部分に分けてごみ出しする必要があります。
ですが、今回私が人口50万人以上の地域を中心に調査した33自治体で『ライターを分解して分別する必要がある』自治体の数は0でした!
分解する必要のある自治体は少ないですが、一部の自治体では金属とプラスチックなどを分ける必要があるので、念のために手順をご紹介しておきます。
必要な道具はペンチです。
先が細くなっているものが、分解しやすくておすすめです。
分解の手順
- ペンチの先を差し込んで、金属部分を外します
- 中の部品を取り出します
- ライター内に残った部分を外します
実際にやってみながらご説明しましょう!
分別区分は自治体によりさまざま
さて、このように自治体ルールに従ってライターの処分をしたら、最後は自治体指定の方法でごみ出しします。
ごみの区分は「可燃ごみ」「不燃ごみ」「発火性危険物」「有害危険ごみ」「不燃・粗大ごみ」「特定5品目」など、自治体によってさまざまでした。
燃やすごみのところもあれば、不燃ごみのところもあるので、こればかりは自治体によって全く違うようです。
また、ライターだけ別袋に分けて、「危険物」などと記載してごみ出しする必要のある自治体もあります。
注意してほしいのは、ごく一部の自治体ではライターを一度に捨てられる数が2~3個までと決まっています。
ライターによるゴミ収集車やゴミ処理場の爆発事故を防ぐためと思われます。(のちほど解説します)
30個くらいのライターをまとめて片付けたい人は、不便に感じるかもしれませんが、分けてごみ出ししましょう。
何より溜めないのが一番だな!
ライターは100円で買えるから、忘れた時や見つからない時はすぐ新しいものを買ってしまいがちだが、これを機に置き場所を見直してみたらいいだろう。
必要なものを、必要なだけ持つ生活。
目標です!!
さて、これでライターの捨て方解説は一通り終わりました!
次の章では、ライターの危険な捨て方から、取り扱い上の注意まで詳しく解説してまいります。
ライターは小さくて持ち運び便利なので、気軽に扱いがちですが、中身は燃料です。
取り扱い方法を間違えると事故につながることを意識しておいてください。
4.【厳重注意】危険な捨て方とその理由
事例1:カナヅチで割る
ライターのガス抜き方法がわからずに、中身を出そうとハンマーで割ってしまう人がいるようです。
ガスが残っているライターをカナヅチで割ると、引火・爆発の危険性があります。
必ず、先ほどお伝えした手順でガス抜き、分解作業をしてください。
カナヅチで割ってはいけません。
ガス抜き後でも、わずかに残ったガスに摩擦で生じる火花が引火する可能性がゼロとは言えないので、ハンマーで割ることはおすすめできません。
事例2:オイルやガスが入ったまま分解する
ライターの分解は、必ず中身のガスを抜いてから行います。
この順序は間違えないように気を付けてください。
その他:ライターにまつわる事故
ライターを原因とする火災事故は、毎年数多く報告されています。
小さくて手軽に扱えるので、どこかに置いたまま忘れてしまいがちですが、中身は可燃性だということを覚えておきたいものです。
また、子どもがライターを見つけて遊んでしまい、火事につながることもあるので、とても危険です。
ライターを原因とする様々な事故事例をご紹介しながら、ライターの取り扱い上の注意を再確認していきましょう。
①処分時の事故
ごみ収集車では、内部の機械でごみを圧縮しています。
引火性ガスが残ったままのライターが圧縮されると、着火装置が押されるなどして炎が発生し、そのまますぐ他のごみに火が移り、大きな火災につながります。
周辺の住宅や住民、そして作業員が火災に巻き込まれる危険性があるということを忘れずにいましょう。
また、ごみ収集車一台の費用は1000万以上するものもあります。
自治体ルールに従い、きちんとガス抜き、分別を行えば防げる事故ですので、ライターの適切な処分を行いましょう。
【まとめ】
・中身の残ったライターが、ごみ収集車内で引火・爆発する事故が起きている。
・ライターはしっかりガス抜きを行い、必要なら分解し、自治体ルールに従ってごみ出しをする。
②保管時の事故
車に放置されたライターが爆発
自動車のダッシュボードや助手席などに保管・放置されていたライターが、爆発する事故が報告されています。
ライターの中身は可燃性の高圧ガスなので、直射日光の当たる場所や温度が高い場所に置いておくと爆発する危険性があります。
夏場などは、自動車内の温度が高温になるので特に危険です。
また、社内に放置していたライターが、シート可動部やハンドルの高さ調節レバー可動部に挟まってしまい、それらを動かしたときに、着火ボタンが押されて引火する事故も報告されています。
自動車内にライターを置きっぱなしにしてはいけません。
気がつかないうちに車内の隙間に落ちていることもあるので、車の中を今一度点検して、ライターが見つかったら片付けておきましょう。
余談ですが、車内で撮影中にうっかりライターをブレーキの隙間に落としてしまい、取るのに苦労しました・・・。
ライターは小さいので、こんな隙間にも入ってしまうんですね・・・。
自動車の中以外でも、高温になる場所や火の気のあるところにはライターを置いてはいけない。
いろんな場所に置いたままにしがちなライターだが、この機会に置き場所を見直してみたらいいだろう。
【まとめ】
・自動車の中に放置されたライターが爆発・破裂する事故が起きている。
子どもの火遊びによる事故
子どもによるライターの火遊びで起きる火災事故は、毎年報告されています。
キッチンやテーブルの上に置きっぱなしになっているライターを、子どもが手にしてしまうようです。
ライターを子どもの目の届くところ、手の届くところには、絶対に置かないでください。
H23年9月27日以降、子どもが簡単に着火できないようにレバーを重くしたCR(チャイルドレジスタンス)機能を備えたライターの販売が義務付けられました。これらの技術基準に適合したライターは、国が定めるPSCマークが付いており、このマークのないライターの販売は許可されていません。
※PSCマークとは、消費生活用製品安全法によって、消費生活用製品のうち一般消費者の生命又は身体に対して特に危害を及ぼすおそれが多いと認められる製品に付けられるマークのことです。
CR機能の付いたライターは、着火レバーを押すのに力がいるので、子どもが簡単に着火できないようになっています。
古いライターなどは、このPSCマークがなく、CR機能が付いていないので、安易に人にあげたりしないようにしましょう。
容器の経年劣化やガス漏れの危険性もあるので、使用せず処分することをおすすめします。
また、CR機能の付いたライターであっても、子どもの手の届くところには置かないようにしましょう。
喫煙者が禁煙したときに、まだ使えるライターを人に譲りたくなることもあるだろう。
その場合、人にあげても大丈夫なものかどうか、相手は欲しいかどうか、しっかり考える必要がある。
劣化したライターを譲ってしまうと、人に危険や処分の面倒を押し付けることになりかねない。
そしてCR機能の義務化後も、件数は減ったものの子どものライターでの火遊びによる火災事故は毎年報告されています。
ライターの保管方法に気を配り、絶対に子どもの手や目の届くところに置かないようにしましょう。
【まとめ】
・子どもがライターで火遊びすることによって起きる火災事故は毎年報告されている。
・子どもの目や手の届くところにライターを置かない。
・古いライター(H23.9.27以前)はCR機能が付いておらず、経年劣化の可能性があるので使用せずに処分する。
③使用時の事故
ライターによる事故の第一位は、ライター使用後の残り火によるものです。
残り火とは、ライター使用後に着火レバーから指を離しても火が消えずについている状態のことです。
この残り火に気づかず、ライターをポケットやバッグにしまってしまい、火傷や火災などの事故が起きています。
ライターを使用した後は、ポケットやバッグにしまう前に、火が完全に消えていることを確認しましょう。
残り火は小さい場合もあり、気づきにくいケースが多いようです。
また、ライター内部に砂や繊維などの異物が詰まり、着火レバーが正常な位置まで戻らず、火が残った状態になることもあるようです。ライター内部にごみ等の異物が入ったときは、取り除く、もしくはそのライターの使用をやめた方がよさそうです。
【まとめ】
・ライター使用後に着火レバーから指を離しても、火が消えずについている(残り火)ことがある。
・ライター使用後は、バッグやポケットにしまう前に火が完全に消えていることを確認する。
5.どうしても自分で処分できない場合は?
もしかしたら、自分で処分できない方もいらっしゃるかもしれません。
その場合の対応策を調べてみました。
自治体に問い合わせてみる
自治体によっては、使い捨てライターの回収ボックスを設けているところがあります。
お住まいの自治体のホームページなどで確認してみましょう。
とはいえ、回収ボックスのあるとこは少ないようです。
また、着火レバーが壊れてガス抜きができなくなったライターなどの処分方法は、お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。
場合によっては、中身入りのまま回収してくれることもあるようです。
その場合、別袋に入れて「中身入りライター」と明記するなど、ガス抜きができていないライターであることを明示する必要があるようです。
製造元(メーカー)に問い合わせてみる
ライターの製造元メーカーに、引き取ってもらえないかどうか電話してみました。
試しに、ライターの製造で有名な東海に電話してみましたが、回収は行っていないようです。
ですが、ライター処分時の注意などについては詳しく教えてくれるので、分からないことがあったら問い合わせしてみるのはいいかと思います。
■株式会社東海お客様相談室
東海製品についてのご相談
http://www.vesta-tokai.co.jp/contact/index.htm#01
電話番号:0120-099-807(フリーダイヤル)
受付時間: 10:00~17:00 (土日、祝日を除く)
民間の不用品回収業者などに有料で引き取り依頼
家に大量にライターがあり、処分する時間がない場合はお金を払って業者にお願いするのも一つの方法です。
まずは、近くの不用品回収業者を調べてみましょう。
インターネットで「不用品回収+お住まいの地域名」で検索をしてみるといいかもしれません。
連絡先を見つけたら、
1.自分の住んでいる場所
2.回収してもらいたいライターの量・状態
を伝えた上で、回収に応じてもらえるか確認してみましょう。
※ライターの回収サービスを行っていて掲載希望の業者様はご一報いただけますと幸いです。
ちなみに、整理のゴダイでは積み放題プランというのもあり、体積に応じ6,250円~10,000円/㎥でご自宅の不用品を回収しています。
この体積の範囲内でしたら、ライターも合わせてお引き取りします。
回収に伺える範囲は、下記リンクからお確かめください。
鹿児島、宮崎、熊本のほとんどが対応エリアに入っています。
コチラでお住まいの地域が該当するかご確認ください。
私たち整理のゴダイでは、“わかりにくい不用品回収の料金・サービスをどこよりもわかりやすく提供すること”をモットーに、お客様から安心してご依頼いただける不要品回収業者を目指しています。
お困りのこと、お悩みのことがありましたら、0120-538-678 までお電話いただければと思います。
受付時間は8:00~20:00で年中無休です。
また、インターネットからの無料見積もりは24時間受け付けております。
コチラの問い合わせフォームよりご連絡ください。
問い合わせへの返信は24時間以内に行っています。
さいごに
いかがでしたか?
これで、自宅に溜まったライター、処分できそうですか?
ライターのガス抜きは、やってみると意外と簡単です。
この機会に家に溜まったライターを処分して、すっきり物を整理できるといいですね。
ただし、ライターは可燃物ですので、取り扱いには充分注意してください。
分からないことや不安なことがあったら、メーカーや自治体に問い合わせて納得いくまで調べてから処分しましょう。
正しいライターの取り扱い方法、処分方法を、多くの方に知っていただき、事故など起こらないことを祈っています。
[…] ライターの分解方法は割愛しますが、ペンチがあれば簡単にバラすことができるので、やり方が記載されている「知らないと損をする!処分しづらいものの捨て方」などを参考にしてみてください。ライターの分解が無事終わったら、さっそく本題のバイク風模型を作っていきます。 […]